セガな会話

注意、この会話はフィクションであり、実在の人物とは関係がなかったりします。(松原は実在の人物ですが、やはり架空の会話ということにしておいてください。)

 

松原「セガの周辺機器どう思う?」

某マニア「どれも良くないけど、特にコントローラは昔から最悪だな。」

松原「昔というと?」

某マニア「SG-1000の頃からだ。」

松原「そりゃ古い。」

某マニア「セガ純正のコントローラって最悪なんだよ。SG-1000からマスターシステムの頃は斜めと真横の入力分けが難しくてな。仕様がアタリ規格だったのが唯一の救いで、MSXのコントローラなんかを挿して遊んでた。まあ、ホリ電機からセガ用のSGコマンダーとかも出てたけどセガの純正品以外はどれも大差ないからな。唯一パドルコントロールは良かったな。対応ソフトが多かったおかげで持っていて損はしなかった。」

松原「ああ、あれは遊べた。」

某マニア「名前忘れたけど本体とコントローラの間に付ける連射装置あったろ。」

松原「ラピッドコントローラだと思うけど。」

某マニア「ああ、たぶんそれ。純正コントローラが連射になるというマニアだけが涙するアイテムで、コスト的には良いアイデアだと思うんだが、他社の連射付きコントローラがあれば不要だった。」

松原「切り換えが別の場所にあると不便じゃない?」

某マニア「いや、でもその頃はルールもなにもなかったし。何しろポーズボタンが本体に付いていたりするくらいだからな。でも、後々ホリ電機がSFC用の連射装置を出した時には正直言って<今さらか?>って思った。」

松原「ハンドルのが2種類とトラックボールもあったよね。」

某マニア「ハンドル系はいらんだろ。トラックボールにはサッカーが付いてた。でも対応ソフトはあれだけだった。」

松原「そういや光線銃は?」

某マニア「ちょっとまて、ライトフェザーのことか?あれって海外だけだろ。俺は持ってないしやったこともない。」

松原「コントローラ以外は?」

某マニア「どれも夢はあったが、欠陥もあった。良かったのはFM音源ユニットくらいじゃないか。まあ、FM音源はマスターシステムには常設だから、それがあれば必要ないか。」

松原「マスターシステムって万能?」

某マニア「まあ、しいて言えば表示される色が若干違うから、マークIIIより前のゲームを遊ぶときにはSG-1000かSG-1000IIで遊ばないと本来の色がでない。一応SC-3000でも同じだけどそれはマイナーだろ?ツクダオリジナルやパイオニアの互換機はマイナー過ぎて論外さ」

松原「確かに。」

某マニア「他にどんな周辺機器があったっけ?」

松原「テレビおえかきと3Dグラスかな」

某マニア「テレビおえかきは解像度的に考えて早すぎたんじゃないか?でもMDの『アートアライブ』もまともなものじゃなかったな。3Dグラスはロクなゲームが出なかった。対応じゃなく専用のゲームだったこともマイナス要因。本気で見にくいんで専用にはしないでくれって思ってた。」

松原「でも、3Dグラスの偏光を利用したシステムはFCの3D-SYSTEMとも互換性あるらしいよ。FCのしか持ってなかったけどピンジャック端子の付いているマスターシステムには挿して遊べた。」

某マニア「よくやるよ。」

松原「そうそう、テレコンパックは?」

某マニア「それこそ要らんだろ。」

松原「そう考えると、いろいろ出てるね。」

某マニア「当時はコントローラなどの周辺機器を売って稼ぐ必要があったのかもな。まだサードパーティーの概念がないから自給自足さ。ソフトのロイヤリティではなくハードを売って稼ぐと。ま、そこら辺は推測だけどな。」

松原「SEGAのサードパーティーはサリオだけだったしね。」

某マニア「しかも2本しか出なかったからなあ。そのサリオもPCエンジンで1本出したきりで後はどうなったか知らないし。」

松原「ああ、『大地くんクライシス』ね。」

某マニア「そうそう、それ。で、セガしか認めてない友人がSEGA唯一のサードパーティーだったということに敬意を表して『大地くんクライシス』だけ買ったわけよ。本体なんか買わずに。」

松原「本当?」

某マニア「なんでPCエンジンのソフトなんか持ってんだって聞いたときに言ってた。」

松原「スゲー」

某マニア「でな、そいつ『アレスタ』や『R-TYPE』で勝手にコンパイルを味方だと思ってたらしく、FCで『ゴジラ』とかPCエンジンで『ガンヘッド』とか出した時には売国奴だとか裏切り者だとかメタクソに言ってた。それでも『武者アレスタ』は買ってたよ。」

松原「一貫性ないねえ。」

某マニア「もともとタイトーやソニーにもOEM供給してきた会社だし、敵味方という考えかた自体違うと思うんだけどな。」

松原「でも、分けかたがセガ側かセガ側じゃないかという二つしかなかったんだろうね。」

某マニア「ま、そういうことだ。」

松原「ところで、MD(メガドライブ)にメガアダプタってあったでしょ。MDでSEGAの頃のゲームが使えるヤツ」

某マニア「ああ、あれね。全然ダメ。FM音源非対応だし、対応ゲームも限られてるから買うだけ無駄。本当にやりたいんだったらマスターシステムを買え。それ以外は不可。金の無駄。」

松原「ま、ウチはマスターシステムだからいいけどね。周辺機器はMDではどう?」

某マニア「MD初代の純正パッドは「人間工学」って言葉が今だに笑い話のネタに使われてるよ。ジャガーを持ってる人に言わせると甘いだの何だのとうるさいけど、MD初代の純正パッドってデカくてな。斜めと真横の入力分けもやっぱり微妙だったんだ。『ランドストーカー』なんか斜めばっかりだろ?そりゃあもうキツくって・・・。」

松原「『ランドストーカー』は発売日の次の日にクリアしたよ。『シャイニングローグ』って名称の頃からず〜っと待ってたしね。メシも忘れてやりこんだ。」

某マニア「よくやるなあ。」

松原「マウスあったよね。」

某マニア「X68000と同じで、裏返すとトラックボールになるんだよ。デザイン的にもあれはいいと思ったんだけど対応ソフトがな・・・。」

松原「全然なかったと。」

某マニア「ああ。せめて、『ブランディッシュ』でも独占移植できれば良かったんだろうけどな。トラックボールの方は操作性云々という話題の前に比較できるほどゲームが出てないし。で、他にコントローラあったっけ。」

松原「コントローラはそのくらいでしょ。メガモデムは?」

某マニア「金と時間ばっかりかかってしょうがなかった。『アドバンスド大戦略』のモデム対戦なんてやる気も起きなかったよ。いまじゃMEGA-CDの『ゲームの缶詰』で、殆どのゲームが遊べるしな。ま、もうあのサービスはしていないからあれで全部といっても過言じゃないな。そういや初代のMEGA-CDはフロントローディングタイプで高級感だけはあったんだが壊れた場合が最悪だった。CDが出てこないって。」

松原「壊れたんじゃ仕方ないんじゃない?」

某マニア「いや、それからが問題さ。違う本体が返ってきてな、中に入ってたCDは返ってこなかった。」

松原「そりゃヒドイ。」

某マニア「サポートがなってねえよ。セガは。」

松原「ミスなんじゃない?」

某マニア「うーん、わからん。MEGA-CDの『バックアップRAMカートリッジ』も問題だよな。認識しにくいって。SSの『パワーメモリー』は症状をそのままひきずってたし。」

松原「電源を入れたときにすぐ判らないからねえ。MSXと同じで挿してあっても無くてもロゴが出ちゃう。ユーザーが最初に確認したいのは<ちゃんと接続されているか>なのにね。」

 某マニア「S32X(スーパー32X)はソフトの供給が全然だったからヒドかったな。セガのVB(バーチャルボーイ)だよ。でも遊べるゲームもあったな。『カオティクス』とか『ステラアサルト』とか。32bit機という感じはVB同様、全然しなかったけどな。」

松原「その2本はたまに遊ぶ。」

某マニア「持ってるんかいS32Xを。」

松原「ソフトは去年地元のゲーム屋の人が潰れる寸前に何本かくれたんだ。何のソフトだか分からないからってね。一緒にVBの本体とソフトもくれた。本体はそのあとで秋葉原の中古相場が3980〜5980円くらいの頃に同じ秋葉原のサトームセンで新品1980円で買った。ソフト持ってるんだし買わなきゃって。」

某マニア「それなら損じゃないわな。」

松原「じゅうぶん満足したよ。」

某マニア「増設パーツなんてどう考えても本体の数で頭打ちなんだから最初の設計をうまくしないとどうしようも無いんだよな。いままでで当たったものってPCエンジンのSCDくらいだろ?あれにしても、Duoを考えると新しい本体でHuカードも使えますよってな感じだったから。増設パーツというよりは上位互換の新ハードだったわけだ。」

松原「まあね。じゃSS(セガサターン)は?」

某マニア「完全にオリジナルなパッド入力端子になったおかげでパッド類は全部新しく買わないとならなくなったのが困ったな。まあたしかにアタリ規格にあわせてたんじゃ限界があるから仕方がないんだけどな。現にMD後期の6ボタンは強引に付けたものだったし。どうにもならないわけじゃ無かったろうが、未来のことを考えると新しい規格にしたほうがよいと判断したんだろう。でも、あまり先のほうまで見えてなかったからDC(ドリームキャスト)でもう一度規格を変更したってオチがつく。ところでマルコン(マルチコントローラ)の拡張機能って何か出たっけ?」

松原「無いと思う。」

某マニア「さっきも言ったパワーメモリーだけど、認識以外にも抜き挿しのときにゴミが入るんだ。だいたい一番下に意味不明のセーブデータがあったりするだろ。」

松原「あるある。」

某マニア「バグだからうかつに消せないんだ。消すと最悪の場合、他のセーブデータが消えたりする。」

松原「うん消えたことある。」

某マニア「でも、残しておくと本体にも悪影響を及ぼすことがあるんだ。本体側に意味不明のデータが出たら恐怖だぞ。あとは電池だな。いつごろなくなるか判らないから2年に一回は交換したほうがいい。」

松原「忘れた頃に切れるんだよね。一回やっちゃったよ。セーブデータが全て消えた。」

某マニア「全然ダメなパワーメモリーに代わる記憶装置としてFDDが出たんだけど認識しにくくてな。付属の『FDDオペレータ』ってCD-ROMを使ってもダメなときはダメなんだ。設計ミスだよあれは。そのうえ、フォーマットがSS専用でパソコンと互換性ないし壊れやすいし。FDDだけ生産しなくなったのは、サポート側がネをあげたからじゃないかな。」

松原「いまじゃプロコムズリンクでパソコンに記録できるらしいしね。」

某マニア「MDでもFDDは出る予定だったんだが。メガモデム同様どんどん発売が延期されてな、メガモデムは出たけどFDDは結局発売されなかった。出たところで2インチだったらしいしな。ファミコンのディスクの中味のサイズだよ。ファミコンのディスクとは外装が違うけど。」

松原「ああ、クイックディスクのこと?」

某マニア「そうそう、MZ-1500とかで使われてたヤツ。」

松原「それじゃ、もうメディア見ないしね。」

某マニア「拡張RAMもヒドイよな。サターン側の入力部分の設計ミスが原因だろうけど、認識して読み込みを開始してもその読み込み中に挿さってないとか出るし。ま、もっとヒドイのは4MB拡張RAMの仕様かな。もとの拡張RAMの機能を完全にフォローした仕様じゃないから、両方のRAMに対応してたのとそうじゃないのがあって、小売店は対応ソフトを把握するのが大変だったらしいよ。」

松原「セガサターンモデムは?」

某マニア「やっぱり金かかってしょうがなかった。金だけならまだしも専用のカードを買わないとダメなのがキツイね。通信用ゲームも全然ダメ。金持ちじゃないと遊べない。ゲーセンで金払うのは仕方ないけど、だれが家庭用ゲーム機にまでプレイ料金払うんだっての。」

松原「DCは?」

某マニア「また新しい端子になったのがイタイよ。理由はVM(ビジュアルメモリ)関係の仕様を付けたしたからだろ?たぶん。そのほかアナログキーを常備したのもあるかもな。」

松原「確かにVMをコントローラに挿す仕様はマイナスに働いたかも。」

某マニア「ノーライセンスで作らせないためかもしれないが、逆に首閉めてるんじゃないか。レーシングコントローラにも挿せるんだよアレ。でも邪魔だろ?実車じゃキーを挿すような場所にあったって。あと、やっぱりコントローラがデカイわ。N64の場合も子供向けのハードなのにコントローラはいいかげんデカイし。ホリ電機からひとまわり小さいコントローラが出てようやく子供向けになったかなって感じたよ。」

松原「ホリ電機はいいね。」

某マニア「まったくだ。」

松原「本体自体はネットの端末としていいらしいね。」

某マニア「いろいろと限界はあるけど、確かにキーボードを買っても3万円以下でインターネットができるのはイイよな。」

松原「前向きな意見が出たとこでやめとこうか。」

某マニア「そうだな。」

 

再注意、この会話はフィクションであり、実在の人物とは関係がなかったりします。